手持ちのコーデにプラスするだけで、一気に新鮮な印象へとアップデートしてくれる「ジレ」。一見すると「着こなしが難しそう……」という印象ですが、ディティール次第ではきれいめにもカジュアルにも着こなせる便利なアイテムなんです。また、すっきり縦長の印象が作れてスタイルアップ効果も期待できるので、体型カバーを重視したい女性にもおすすめですよ。
ここでは、2023年おすすめのジレコーデ30選をご紹介。ショート丈からロング丈までさまざまなジレを着こなすポイントや、季節別のジレの着こなし例をたっぷり解説します。
「ジレをおしゃれに着こなしたい!」「トレンド感のあるジレコーデを楽しみたい」という方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ジレとは?
「ジレ」はもともとフランスの言葉で、直訳すると「中衣」という意味。 もともとは「インナーシャツ」と外に羽織った「ジャケット」の間に着る服のことをジレと呼んでいて 、ジャケットを羽織っても動きやすいように袖が無い作りになっています。 最近のファッショントレンドでは、このジレを“アウター代わり”に使うコーディネートが人気です。
ジレの魅力は?
ファッションアイテムとしてのジレには、さまざまな魅力があります。
・いつものコーデにプラスワンすることでおしゃれに!
・きれいめやカジュアル、さまざまなコーデに使える
・気になる背中やお腹周り、お尻などの体型カバーにも効果的
たとえば、シンプルなシャツ+デニムパンツのコーデも、ジレをプラスするだけで一気に品の良い印象に。取り入れ方も「羽織るだけ」と簡単で、マンネリになりがちなコーデを新鮮な印象へと変えてくれます。意外とどんなアイテムでも合わせやすいので、きれいめパンツの他にワンピースやスカートとの合わせもおすすめです。
また、ジレには体型をカバーしてくれるうれしい効果も。背中やお腹周り、お尻や太ももなどが気になる場合も、ジレを羽織れば目立ちにくくなります。ショート丈やミドル丈なら脚長に、ロングジレならIライン効果ですらっと見せられますよ。
小柄な方はショート・ミドル丈ジレが、長身の方はロングジレが使いやすいでしょう。
ジレとベストの違いは?
広義で言うベストにはジレも含まれています。しかし両者を比べると、シルエットやデザイン、素材のバリエーションなどのさまざまな違いがあります。
一般的にジレは「前開きタイプのチョッキ」のようなデザインをしていることがほとんど。スーツのジャケットをそのまま袖なしにしたようなデザインを想像すると分かりやすいでしょう。
それに対しベストは、必ずしも前開きではない点が大きな違いです。使われる素材のバリエーションも豊富で、ニットやキルティングなどカジュアルな雰囲気のベストも多く見られます。
「ベスト」のうち前開きのタイプが「ジレ」と呼ばれる、と覚えておくといいかもしれませんね。
ジレコーデの着こなしのポイント
全体をAラインやIラインにまとめる
ジレをおしゃれに着こなすには、全体のシルエットを意識したコーディネートが鉄則。 たとえばAラインを作り出すフレアスカートやワイドパンツは、ショート丈からロング丈までさまざまなジレとの相性抜群。下に重心が来るAラインシルエットにジレを合わせることでグッドバランスが生まれ、スタイルアップして見えます。
またIラインを生み出すタイトスカート、ストレートパンツなら、ロングジレと合わせてシャープな着こなしが楽しめます。ジレの丈やなりたい印象に合わせてシルエットを意識してみましょう。
「ゆるっと羽織り」「ウエストマーク」で変化を付けて
羽織るだけでコーデが決まりやすいロングジレに比べ、ショート丈のジレは取り入れ方に悩む人も多いのでは?ショート丈ジレを取り入れるときは、「ボトムスの種類」に合わせた着こなしを意識してみて。
たとえばパンツに合わせるときは、ジレを前開けでゆるっと羽織るのがおすすめ。トップスINにすれば、脚長効果も期待できます。フレアスカートと合わせる場合は、ベルトなどでウエストマークする着こなしが◎。フィット&フレアのシルエットが生まれ、メリハリのあるコーデに仕上がります。
【形状別】ジレを使ったコーディネート10選!
ショート丈のジレを使ったコーデ
ミドリフ丈ジレ+サロペットの大人コーデ
ジレといえば「セットアップ」でのコーデが定番。すっきりとまとめたいときは、ノーカラーのジレを選んでみて。ジレ、セットアップに着たパンツはストレッチ性のある生地で仕立てられていて、こなれ感も抜群。ジレの前を開けて着用すれば、スタイルアップ効果も期待できます。インナーにはカジュアルなホワイトのトップスをインナーに仕込み、かっちりしすぎないラフ感を狙って。
MA-1風ジレで大人のスポーツMIXコーデに
MA-風のデザインがスポーティなジレは、あえて大人っぽいタンク+ストレートスカート合わせでスポーツMIXに。小物類も大人っぽさを意識して、フェミニンなムードに仕上げて。ジレはミドル丈でヒップ、ウエストをさりげなくカバーしてくれるから、スタイルアップ見えも叶います。
コンパクトなジレにロングスカート合わせで美脚見え
フォーマルなデザインのコンパクトジレは、リネン素材&黒ボタンデザインで程よくカジュアルな雰囲気が楽しめる逸品。前を全て留めてトップスとして着たら、ボトムスには白のロングスカートを合わせて美脚見えを意識。夏らしい小物で季節感をプラスし、旬のこなれカジュアルを楽しんで。
Vネックのニットジレ×レースパンツで繊細な雰囲気に
軽くざっくりした風合いのニットジレは、春先から夏ごろまで重宝するアイテム。杢調のラベンダーパープルなら、重い印象になりすぎずコーデに変化をつけられます。今年トレンドのレース素材のパンツを合わせれば、軽やかで繊細な大人コーデに。
ショートジレ×マキシワンピで大人の女性らしいコーデに
潔いショート丈のジレには、マキシワンピースを合わせて大人らしいスタイリングに。ワンピースはフロントのドロストをつかったギャザー調整ができ、気分に合わせてシルエットを変化させられます。こなれた雰囲気を出したいときは、足元にフラットサンダルを合わせ、抜け感を出すのがポイント。
ロング丈のジレを使ったコーデ
2WAYトレンチをジレとしてプラス
トレンチコートとしてもロングジレとしても着られる2WAYタイプのコートは、幅広い着回しができる便利アイテム。袖を外してジレとして羽織れば、手軽に縦長シルエットが作れてスタイルアップが叶います。インナーにシアーなトップスを、ボトムスにはトレンドのカラーパンツを合わせることで、より鮮度の高い着こなしが楽しめるでしょう。
初夏から夏の終わりに活躍してくれるメッシュジレ
涼しげな雰囲気がシーズンムードたっぷりなメッシュロングジレを使ったコーデ。シンプルなTシャツ、トレンドのシャーリング素材のスカートに合わせるだけで、トレンドライクなカジュアルスタイルが楽しめます。ロング丈の縦長効果で腰回りの印象もカバーでき、美人見え効果もばつぐんです。
長め丈のVネックベスト×サテンカーゴのこなれコーデ
深めのVネックが大人っぽいベストは、黒を選んでシャープな印象に。白のインナーをチラ見せしつつ、ボトムスにはトレンドのカーゴパンツで鮮度高めのスタイリングに仕上げて。サテン素材の落ち感たっぷりなカーゴパンツを選ぶことで、こなれ見えが叶います。
ジレ×レモン柄ブラウスで洒落感と遊び心を
きれいめなスタイリングにもマッチし易いテーラードタイプのジレは、パールボタン使い、少し長めの丈感がエレガント。同素材のタイトスカートとセットアップで着て統一感を出したら、レモン柄のブラウスをインナーにして華やかに仕上げて。柄ブラウスを仕込むことで、上品ながらもワンランク上のコーデが楽しめます。
ワントーン×ZIPロングジレでハンサムコーデに
モッズコートのようなスタンドカラー&フード使いがかっこいいロングジレは、コーデにプラスワンするだけでハンサムな雰囲気が楽しめるアイテム。ベージュのワントーンコーデにカーキのロングジレを重ねれば、一気の今年顔のジレコーデに。足元はメッシュシューズで抜け感を出し、バランスを取るのがおしゃれ見えのコツです。
【季節別】ジレを使ったコーディネート20選!
春のジレを使ったコーデ
夏のジレを使ったコーデ
秋のジレを使ったコーデ
冬のジレを使ったコーデ
コーデに加えるだけでぐっと大人っぽく、こなれた印象になるジレ。またジレは、寒暖差の激しい季節や、アウターを着るほどではない時期に活躍してくれるのも魅力。おしゃれと実用性を兼ね備えているから、1枚持っておくと便利に使えますよ。
きれいめなスタイルはもちろん、カジュアルやフェミニン、モードな装いにも合わせやすいのはジレだからこそ。「コーデに新鮮味がほしい!」という人は、ぜひジレを取り入れてみてくださいね。