抜けるような青空と透き通った美しい海が広がる沖縄は、老若男女から愛される大人気の観光地。自然が織りなす美しい風景だけでなく、中国・東南アジア・アメリカの影響を受けた独自の食文化、多彩なアクティビティに魅了される人も多いですよね。 また9つの世界遺産、琉球文化を受け継いだ伝統工芸・伝統行事なども沖縄の魅力です。 そんな1年中暖かく過ごしやすい沖縄ですが、高温多湿の気候ゆえ「服装選びに迷ってしまう……」という人は少なくありません。そこで今回は、沖縄にお出かけする人へ向けて“おすすめの服装”をご紹介。気温・季節に応じたおしゃれをして、快適に沖縄を楽しみましょう◎
沖縄の年間気温推移は?
沖縄地方は「沖縄本島」「大東島」「宮古島」「八重島」などの49の有人島で構成されています。いずれの地域も高温多湿な「亜熱帯気候」であり、1年の平均気温は23℃と、年間を通じて暖かいことが特徴です。真冬の時期でも最低気温が15℃を下回ることは少なく、朝晩の気温差も少ないため過ごしやすい地域といえるでしょう。
また、「沖縄は暑い」というイメージがありますが、意外にも猛暑日が少ない地域です。蒸し暑さは感じますが、真夏の7~8月でも35℃を超える「猛暑日」になる日がほぼありません。このことから、本州よりも過ごしやすさを感じる人が多いようです。
その一方で、沖縄といえば「台風」の影響を強く受ける地域でもあります。特に8~9月の終わりごろまでは、台風によって激しい雨風が吹き荒れることも。この時期に旅行に行く場合は、十分な注意が必要です。
沖縄の気温別服装指数表
1年中暖かい沖縄へお出かけするなら、気温に合わせた服装を心がけると快適に過ごせます。各月の平均気温に合わせた服装の目安をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
月 | 月の平均気温 | 服装の目安 |
---|---|---|
1月 | 17.3℃ | ニット、ジャケット、コートなどがマスト。本州の10月~11月くらいをイメージするとわかりやすい。 |
2月 | 17.5℃ | |
3月 | 19.1℃ | 長袖のトップス+ボトムス。4月下旬ごろになると半袖でも過ごせる日が増えてくる。カーディガンなどの羽織もので調節すると◎。 |
4月 | 21.5℃ | |
5月 | 24.2℃ | 半袖トップスや薄手のワンピースに長袖の羽織ものがおすすめ。5月下旬には梅雨入りし蒸し暑くなるので、通気性のよい素材の服が◎ |
6月 | 27.2℃ | 半袖やノースリーブのトップス+ボトムス、ワンピースなどの軽装でOK。 紫外線や冷房対策に薄手の長袖の羽織ものを持っていくと重宝します。風通しの良いデザイン・素材の服を選んで。 |
7月 | 29.1℃ | |
8月 | 29.0℃ | |
9月 | 27.9℃ | |
10月 | 25.5℃ | 半袖トップス+長袖の羽織もの下旬ごとになると薄手の長袖トップス1枚でも快適に過ごせます。 |
11月 | 22.5℃ | 長袖トップス+羽織ものがちょうどよく感じる。 ジレやベストで体温調節しても◎。 |
12月 | 19.0℃ | ニットやジャケットで寒さ対策を。より寒い日にはコートがあると快適。 |
沖縄の気温別のおすすめファッション
【沖縄】気温11〜15度におすすめの服装
ニット×ロングコートでおしゃれに肌寒さを回避
常夏のイメージがある沖縄も、冬になると気温11~15℃まで気温が下がり、本州の秋冬並みに冷える日が続きます。ニットとロングパンツでしっかり防寒をしたら、アウターにロングコートを羽織ってさらに寒さ対策を。流行のボアやパンツのオレンジが洒落感を演出してくれます。
定番コートはライナーで温度調節もばっちり
気温が読めない日は、袖が取り外しできるコートを着用するのも手。薄手で暑苦しくなりにくく、ノーカラー仕様で首周りをすっきり見せられます。カーキカラーは、どんなコーデにも合わせやすく大人旅にぴったり。ベージュのニットワンピに合わせれば、カーキがアクセントに。
ライダース×ワンピで大人かわいい沖縄の冬コーデに
コンパクトな丈感&シルエットのライダースジャケットは、普段使いしやすいベージュをチョイス。ダブルクロスのストレッチ素材で仕立てているから、食べ歩きや観光でも動きやすくストレスフリーで着られます。ピンクのワンピースやサーキュラースカートに合わせれば、大人かわいい沖縄の旅スタイルの完成。
デニムジャケットで気楽に楽しむ沖縄スタイル
適度な厚みがありカジュアルスタイルにマッチしやすいデニムジャケットは、肌寒い日のアウターにもぴったり。ヒップも隠れるオーバーサイズが大人かわいい雰囲気を作ってくれます。アクティブに過ごしたい日には、長袖Tシャツ&ジョガーパンツ、スニーカーでスポーティーに仕上げるのがおすすめ。
オレンジのニットで洗練されたシンプルコーデに
温かみのあるオレンジニットを主役にしたシンプルコーデ。オレンジニットは少し丸みのあるバナナスリーブで女性らしさも魅力。ブラックのボトムスにプラスするだけで、ひんやりとした日でも暖かく元気な気持ちで過ごせそう。
【沖縄】気温16〜20度におすすめの服装
淡いグリーンのスプリングコートで心はずむコーデに
常夏のイメージがある沖縄も、冬が終わっても気温11~15℃まで気温が下がり、冷える日が続きます。まだまだ寒いこの時期には、保温性の高いアウターやニットが手放せません。暦の上で春になる頃には、明るめカラーのアイテムで春を意識した着こなしが◎。季節感をさりげなく取り入れることで、冬アイテムでも春らしい雰囲気に見せられます。
ジレで体温調節もらくちん&おしゃれなエレガントコーデに
きれいめなスタイリングにもマッチし易いトレンチコート風のジレは、少し長めの丈感がエレガント。同素材のワイドパンツとセットアップで着て統一感を出したら、ブラウスをインナーにして華やかに仕上げて。ブラウスを仕込むことで、上品ながらもワンランク上のコーデが楽しめます。
薄手のストライプブラウス+パーカーでさわやかな大人カジュアル
薄手のブラウスは気温16~20℃くらいの時期に重宝するアイテム。グリーン×白のストライプが爽やかな雰囲気で、沖縄の青空にも映えます。これだけだとすこし肌寒く感じるときは、カーデを羽織ればOK。ほどよくカジュアルダウンでき、リラクシーなムードを作ってくれます。
トレンドのブルゾンでちょっぴりリッチなカジュアル
ダンボールブルゾンは、動きやすいのがうれしい。くすんだベージュで大人っぽさもあり、オーバーシルエットがこなれた印象に見せてくれます。長袖Tシャツ+フレアスカートのカジュアルコーデにプラスすれば、カジュアルコーデを今っぽく格上げ。
気軽に着られるベストをコーデのポイントに
MA-1風デザインが印象的なベストは、脱ぎ着もしやすくかさばりにくいのがうれしい。フロントが光沢感のあるポリエステルツイル、バックがデニム素材のコンピ仕立てになっているのがポイント。プリーツスカートや長袖カットソーにオンするだけで、洒落感たっぷりなコーディネートが楽しめます。
【沖縄】気温21〜25度におすすめの服装
陽気を感じる日は軽やか&華やかなコーデに
衿のフリル使いが華やかなブラウスは、きゅっと絞った袖口のフォルムが可愛らしいャンディースリーブが女性らしい雰囲気。ボトムスはデニム、足元はミュールサンダルで軽快に。全体をクールなトーンでまとめることで大人っぽい印象に。
着用アイテム
リラックスコーデもカラーパンツでトレンド感を意識
長袖Tシャツのカジュアルコーデには、グリーンカラーが美しいハイウエストパンツを投入。落ち着いたグリーン色を選ぶことで、華やかながらも大人っぽい雰囲気のカジュアルコーデが楽しめます。足元はフラットサンダルで歩きやすさを意識。
1枚でサマになるデニムワンピースの沖縄コーデ
ボリューム感とリラックス感がかわいいデニムダンガリーのワンピースは、腰ベルトでブラウジングしても◎。1枚で着ても可愛いですが、ブラックのシンプルなスリムパンツを合わせればまた違った着こなしに。足元はサンダルで軽やかにまとめて。
淡いイエローのカーデで大人レディな旅コーデに
薄手のニットは気温差がある時期に重宝するアイテム。淡いイエローを選べば、今年らしい抜け感あるカラーコーデが楽しめます。暑いときには肩掛けにしたカーディガンを脱げば快適に過ごせます。ボトムスにはサテンの落ち感素材が女性らしい、パラシュートカーゴパンツを合わせて。
大柄のチェックがかわいいスカートを主役に据えたコーデ
ストライプがかわいいスカートは、リバーシブルでチェックでも履ける2Way仕様が魅力。その日のトップスや気分によって着方を変えられるので、旅行にもぴったりです。柄を引き立たせたいときは、無地トップス&カーディガンでシンプルにまとめて。
【沖縄】気温26〜30度におすすめの服装
南国に映えるピンクを効かせて
汗ばむ時期のコーデは、南国・沖縄の空と海に映える優しいピンクを差し色に。フェザーをあしらったトレンド感たっぷりのスカートを合わせたら、強い日差しが気になる時期でもあるので、リネンシャツを羽織って対策を。
淡いイエローが爽やかな大人のリラックスコーデ
オールホワイトの洒落感たっぷりなコーディネートに華を添えてくれるのが、カラーアウター。暑い時期はさらりと羽織れるマウンテンパーカーがおすすめです。イエローを選べば、きれいめなスタイリングにもマッチします。
リゾート映えする華やかなセットアップコーデ
プールサイドや海辺でラグジュアリーな時間を過ごしたい、という人におすすめなのが、ペイズリープリントが華やかなワンピースコーデ。リッチな光沢感と華やかさが楽しめる素材で仕立てられているのが◎。冷房の効いた場所へ行くときは、薄手のカーディガンを羽織って。
メッシュカーディガンで涼やかに
「紫外線対策はしたいけれど暑いのは嫌」という人におすすめなのが、メッシュカーディガン。通気性がよいうえ、トレンド感&こなれ感も演出してくれます。ブラックのワンピにあえてブラックのカーディガンを合わせれば、クールな大人コーデに。
ビビッドピンクのニットでハッピーな沖縄旅に
シンプルなニットも、トレンドのビビッドピンクならこんなに新鮮な印象に!Tシャツ感覚で気軽に過ごせます。スカーフ付きで華やかな印象◎。鮮やかなチューリップ柄のボトムスでバランスを取れば、かわいい大人カジュアルの完成。
【沖縄】気温31〜35度におすすめの服装
沖縄の夏はリゾートムードたっぷりなワンピースで
シーズンムードを盛り上げてくれるスズラン刺繍ワンピースは、長めの裾丈がエレガント。フィット&フレアのシルエットに、クラシカルなレギュラーカラーデザインでシックな印象に。大人のリゾートムードあふれる着こなしを楽しんで。
メッシュトップスでサマームードたっぷりに!
アクティブな沖縄旅を楽しみたい日には、涼しげなメッシュトップス&ハーフパンツを合わせてちょっぴりスポーツテイストを意識するのがおすすめ。レディなサンダルをプラスすれば、トレンドライクな大人カジュアルスタイルが楽しめます。
クールな色味で涼しげな夏コーデを楽しんで
チャコールグレーTシャツ×ブラックのスカートで作った、涼しげコーデ。Tシャツは汗で濡れたり汚れたりしてもザブザブ洗えるから、旅行やお出かけにもぴったり。気温がぐんぐん上がる時期は、シンプルなコーデで涼しさを意識するのが快適に過ごすコツです。
ミントグリーンのトップス&ストライプワイドパンツで清涼感たっぷりに
沖縄の夏にパンツを履く場合は、ワンドパンツがおすすめ。さらにシワになり難く風通しの良い機能が備わったパンツなら、蒸し暑い日でも快適に履けます。大人シンプル派さんには、美脚見えが叶うハイウエストワンドパンツが◎。ミントグリーンの透け感トップスを合わせ、爽やかさを演出して。
南国ムード満点なフラワープリントスカートで華やかに
沖縄の夏にぴったりな大柄のフラワープリントスカートは、華やかさもありつつ上品な印象が楽しめるのが魅力。ブルーのコンパクトなTシャツトップスと合わせれば、リゾートムードも一気に高まりそう!足元はシンプルなサンダルで軽快さを出し、存在感のあるアクセ使いでゴージャスに仕上げて。。
沖縄のシーズン別の服装選びのポイント
ここでは沖縄へ行く際の服装選びのポイントを、季節別にご紹介します。
【沖縄】梅雨のシーズン
梅雨の時季の沖縄の平均気温は24~27℃なので、半袖やショート丈ボトムスでも過ごせます。ただ、お店やホテルに入ると冷房が効いていて寒く感じることもあるので、パーカーやカーディガンなどの羽織ものを持っていくのが正解。長袖の羽織ものがあると、梅雨の晴れ間の日焼け対策にも重宝しますよ。
ちなみに、沖縄の梅雨明けは6月中旬~下旬ごろ。梅雨が明けると気温も上がり、紫外線量もグッと増えるので、帽子やサングラスを準備しておくことをおすすめします。
【沖縄】台風の時期
お天気がいい場合は、蒸し暑さを回避できる風通しのいい服がおすすめ。ノースリトップスやゆったりしたTシャツ、ワンピース、短パンなど涼しく過ごせる服を選んでみて。沖縄の台風シーズンは強い日差しが照り付ける時期でもあるので、日焼け止めを塗ったり、長袖の羽織もの(カーディガンやパーカー、シャツなど)で肌をカバーしたりといった対策もお忘れなく。
着用アイテム
【沖縄】紫外線量が多い日
長袖の羽織ものや帽子があると紫外線対策に役立ちますし、脱ぎ着もしやすいのでおすすめです。真夏の時期なら薄手素材の長袖シャツ・カーディガンなどが重宝しますよ。シンプルなデザインの羽織ものなら旅行中のコーデにも取り入れやすいでしょう。加えて、UV加工素材をつかった羽織ものならなお安心です。
また、服装以外にもサングラス、日傘、日焼け止めなどの紫外線グッズを用意しておきましょう。羽織ものだけでは防ぎきれない紫外線も、UV対策グッズがあればしっかり予防できます。
【沖縄】アクティビティを楽しむ
沖縄は暖かい気候や美しい海と空が楽しめる観光エリア。3月~10月までの暖かい時期は、通気性がよく涼しい服装を心がけると快適な旅行が楽しめますよ。日差しが強い地域なので、長袖の羽織ものも必須です。 また11月~3月初旬までは、本州の秋冬の服装を心がければOK。あらかじめ旅行に行く日の天気予報をチェックし、気温を見ておくと服選びがしやすいですよ。 沖縄へ旅行に行くときは、ぜひご紹介したコーデを参考にしてみてくださいね。