日本三大名泉として名高い「下呂温泉」は、人気の温泉地として多くの人々に親しまれています。これから下呂温泉に観光旅行へ行きたい、という人も多いのでは?
ただ、下呂温泉に行く際に気をつけたいのが「服装選び」。実際に下呂温泉に旅行したい人の中には、「思いのほか寒くてコートを持ってこなかったのを後悔した」というケースも多いもの。
本コラムでは、下呂温泉の旅行前に知っておきたい「服装選びのポイント」をご紹介します。うっかり風邪を引いてしまった……なんてことがないように、あらかじめ下呂温泉の気候や季節に合った服装を知っておきましょう!
下呂温泉とはどんなところ?
岐阜県の中東部にたたずむ「下呂温泉」は、草津や有馬と並ぶ“日本三大名泉”の1つ。なんと1,000年もの歴史と由緒ある温泉なんです。湯けむりが立ち上る温泉街の中心には「飛騨川」が流れており、周りの山々が織りなす自然豊かな風景、レトロで懐かしい街並みに心癒されます。
さらに温泉街の近隣には、世界遺産となっている『合掌造り』の家を移築した「下呂温泉合掌村」、飛騨牛などのグルメ・スイーツスポットなど、観光スポットも豊富です。
そんな下呂温泉の効能は、ずばり「美肌」。周辺の温泉郷では、肌の古い角質を取ってくれるアルカリ性単純温泉が湧き出ており、美肌効果が期待できちゃいますよ。
年間の気候は?
山に囲まれている下呂温泉の周辺は、1日の中で寒暖差が激しくなりがちです。これは「山間内陸性気候」と呼ばれる気候で、夏は湿度がぐんぐん上昇し、蒸し暑さを感じる日も多いでしょう。
冬場は冷え込みやすいですが、積雪量はひかえめです。ただ、まったく雪が降らないわけではないので、冬に行くなら滑りにくい靴をチョイスしたほうがいいかもしれません。
ちなみに、下呂温泉は夏こそ蒸し暑いですが、それ以外の季節は都心よりもグッと気温が低くなりがち。夏場も朝晩は冷えやすいので、旅行の際は“いつもの服にプラス1枚”の準備をしていったほうが安心です。
下呂温泉の春の気候と服装のポイント
天気が良い日には日差しも強くなりやすいので、春に下呂温泉へ旅行に行くときは寒さ対策と紫外線対策をぬかりなく。ここでは下呂温泉へ春に旅行へ行く場合の、服装選びのポイントをご紹介します。
春の服装のポイント
天気が良い日には日差しも強くなりやすいので、春に下呂温泉へ旅行に行くときは寒さ対策と紫外線対策をぬかりなく。ここでは下呂温泉へ春に旅行へ行く場合の、服装選びのポイントをご紹介します。
ちなみに、曇りの日には肌寒く感じることも多いもの。天気がイマイチな日には、薄手のスプリングコートやカーディガンなど、かさばりにくくサッと羽織れるアウターがあると安心ですね。
春の下呂温泉、おすすめスポット
下呂温泉の中心には飛騨川が流れており、4月の桜の開花後は、長く連なる桜並木が楽しめます。特に下呂大橋の上流にある「しらさぎ緑地公園」の桜並木は、夜桜のライトアップが楽しめる場所として有名です。 ライトアップは4月上旬ごろから、18:30~21:30まで実施されているので、温泉街の散策を兼ねてチェックしてみてはいかがでしょうか。
また、新緑の時期には「小坂(おさか)の滝」を訪れるのもおすすめ。下呂温泉から車で約30分走った場所にある小坂町では、200ヵ所以上の見事な「滝」が見られることで有名。町内に設けられたさまざまな滝めぐりコースでは、目にも鮮やかな新緑と滝川、岸壁が織りなす美しい風景が楽しめます。
「がんだて公園」から歩いて「三ツ滝」を眺めるコースは、遊歩道が整備されていて歩きやすく、気軽に滝めぐりが楽しめるのでおすすめです。滝めぐりを楽しむときは、スニーカーなどの歩きやすい靴に履き替えていきましょう。
下呂温泉の夏の気候と服装のポイント
ただし、下呂温泉のサマーシーズンは高湿度で蒸し暑さを感じやすく、少し歩けば汗ばむ日も多いもの。コーデを考えるときも、“蒸し暑さ”を考慮して選んでみましょう。
夏の服装のポイント
なお山間部にある下呂温泉の夏は、日中が暑くても朝晩に涼しくなる日がほとんど。人によっては肌寒さを感じることもあるので、心配な人は薄手の上着を羽織りましょう。
夏の下呂温泉、おすすめスポット
また、8月上旬に下呂温泉へ行くなら「下呂温泉まつり」に参加してみるのもおすすめ。こちらは4日間に分かれている下呂温泉のお祭りで、初日の「龍神火まつり」では龍と光と炎が織りなす力強く美しい光景を楽しめます。
2~3日目には湯の華みこしパレードや下呂おどり、そして最終日には「下呂温泉花火ミュージカル夏公演」が開催。13,000発もの花火が夜空に華を咲かせ、下呂温泉まつりのフィナーレを飾るにふさわしい豪華絢爛なひとときが楽しめますよ。ベストポジションで見たい人は、下呂大橋の東、または阿多野谷から観覧するといいでしょう。
下呂温泉の秋の気候と服装のポイント
下呂温泉の平均気温は9月で19.0℃、10月で13.2℃、11月には6.9℃と、やはり都心よりは低め。服装選びの際には、朝晩の寒暖差に気を付けて。
秋の服装のポイント
秋の下呂温泉、おすすめスポット
また、もっと紅葉を楽しみたい!という人には「下呂温泉合掌村」もおすすめ。こちらには世界遺産の白川郷から移設した「合掌家屋」が立ち並んでいます。伝統的な合掌造りの家と、飛騨・美濃紅葉33選に選ばれた美しい紅葉の織りなす景色は、日本ならではの情緒を感じさせてくれるはず。
下呂温泉の冬の気候と服装のポイント
朝晩はもちろん日中もかなり冷え込むため、冬に下呂温泉へ旅行に行くときはがっつり防寒していきましょう。ここでは、冬の下呂温泉の服装選びのポイントをご紹介します。
冬の服装のポイント
冬の下呂温泉、おすすめスポット
また春の下呂温泉でおすすめスポットとしてご紹介した「小坂の滝」は、冬になると滝が凍った「氷瀑(ひょうばく)」が楽しめます。日常では見ることのできない“氷の世界”を味わいたい人は、一見の価値ありです。
ちなみに、下呂温泉にはいつでも無料で入湯が楽しめる「噴泉地(ふんせんち)」というスポットがあります。この噴泉地は飛騨川沿いにある露天温泉で、だれでも手軽に足湯が楽しめる場所として人気です。じんわり足湯で暖まりながら、雪化粧をした御嶽山(おんたけさん)や周囲の雪景色を楽しめますよ。
飛騨の山々に囲まれた下呂温泉は、夏以外の時期は涼しく、朝晩が冷え込みます。一方、夏になると山間ならではの“蒸し暑さ”を感じる日も多く、汗や紫外線などが気になりやすいでしょう。旅行する時期に合わせた服装を意識すれば、快適な温泉旅行が楽しめますよ。足湯を楽しみたい人は、タイツではなくパンツやレギンスなどをコーデに組み込むのも大事ですね。
今回ご紹介した下呂温泉の気候・服装選びのポイントを参考に、自分らしく快適な“温泉旅行コーデ”を考えてみて下さいね。